【探偵】になるには、「探偵社に入社する」「フランチャイズで開業」「探偵学校に入学」「独学で開業」の4つの選択肢があります。

探偵になりたい」と考えた時、そもそもメジャーではない職業なので「どうやってなればいいの?」「どんな方法や選択肢があるの?」という疑問をもつ方は多いと思います。

厳密には皆さんの【なりたい探偵像】というのが、「調査だけを行う調査員」なのか「面談もこなす探偵社員」なのか「独立・開業して自分で探偵事務所を立ち上げたい」なのかで話は随分と変わってはくるのですが、この記事ではその辺りも踏まえて現役の探偵が【探偵になる方法】の選択肢としてどういった方法があるのか、それぞれのお勧め度も合わせて解説いたします。

探偵社に入社する

お勧め度
ビルとスーツの男性

一番多くの方が選び、現役の探偵からしてもお勧め度としても高いのが【探偵社に入社する】方法です。

探偵社に入社するには、ネットで探偵社を検索して調査員を募集しているところを探してもいいですし、ハローワークや求人雑誌に募集を出している探偵社もあります。

メリット1

給料を貰いながら知識や技術を学べますし、探偵社側としても自分の探偵社の人間として育てる為、探偵学校よりも熱心に深い部分を教えてくれます

メリット2

また、探偵業というのは業務内容が特殊である為、職業として合う人合わない人がはっきり別れるのでそれを試す意味でもまずは社員調査員として探偵業に触れてみる事をお勧めします。

ただし、この選択肢にはデメリットもあります。

デメリット1

入社した探偵社によっては面談をやれないorやらないといけないかもしれないという点です。

探偵という特殊な職種であっても会社員であることに変わりはないので、その探偵社の方針に沿った業務を行わなければいけないですし、自分の要望が全て通る訳ではないので調査と面談が完全分業化されているところであれば希望の配置につけない可能性があります。

デメリット2

もし「自分で探偵事務所を開業したい」と思われるのであれば一通りの知識や経験を積むのに年月がかかる上、面談や集客までは学べない可能性があるという点です。

「その1」とも精通するのですが、探偵社に入社したからといって独立開業に必要なスキルが全て学べるとは限りません。

特に集客方法に関しては自社の社員にであっても公開していないところも多い為、何年も勤めたとしても探偵事務所の経営に最も重要な【集客方法】は身に付かない可能性が高いです。

フランチャイズ加盟

お勧め度
探偵フランチャイズ

探偵業として独立開業を目指すのであれば一番お勧めなのが【フランチャイズ開業】です。

フランチャイズ加盟の際には研修を行う為、知識や経験のない素人からでも探偵として独立開業する事ができます。

メリット

最短で独立開業を目指したいという方や会社員として働きたくない方自分で自由に働いてみたい副業としてまずはやってみたいという方に最もお勧めする方法です。

デメリット

デメリットとしては加盟金や研修費がかかる事、またフランチャイズ本部には当たり外れがあり、外れのフランチャイズを選んで加盟してしまうと研修をしっかり受けられなかったり、集客方法が確立されておらずしっかり学べなかったりするという点です。

また、悪質な探偵フランチャイズグループだと加盟員に対しても集客方法を全て開示しなかったりサポートを行うことをせず、同地区に存在する同グループの探偵社の下請け仕事しか獲得できない状況になってしまい加盟金を払って加盟したにも関わらず集客できず廃業してしまうケースが多いようです。

ただ、何もないところから独立開業を目指すのであれば加盟金を支払う代わりに何年分も蓄積されてきたノウハウを提供してもらえるフランチャイズが最も効率的でビジネスとして成功確率が高いです。

フランチャイズのロイヤリティに関してはこちらの記事にまとめてありますのでご確認ください。

探偵学校で学んで独立開業

お勧め度
カメラを持つ二人の女性

知識や技術が学べる探偵学校は全国各所にあり、そこで学んでから独立開業、またはその探偵学校の系列に入社するという方法もありますがお勧め度は低いです。

というのも、探偵学校は1対多数の講義ベースで学ぶことになる為、基本的な知識とほぼ実習で授業が構成されている上に決められた内容でしか受けることができません。

それだけでは独立開業するには不充分である事、また、探偵業界というのは採用倍率が低いので探偵学校を経由しなくても入社できる探偵社は数多く存在する為、わざわざお金を出して入社する意味はないからです。

本来なら研修時期であっても給料を受け取りながら身に付けることもできるものに、逆にお金を払って研修よりも効率の悪い講義スタイルで知識や技術を身に付けようとするのは非効率的です。

探偵学校」の意義がない訳ではなく、「習い事教室」のようにスキル習得、趣味や興味本位で通うのであれば有意義ではありますが、【探偵業を生業としたい方】にとっては集客方法も学べないですし、探偵学校の授業を受けたところで独立開業できるレベルにはならないという意味でお勧め度は低いです。

ちなみに当社では個人単位で受けられる【パーソナル探偵学校】を開校しており、通常の探偵学校と違って生徒さんが学びたいことを重点的に学べるスクールとなっております。

ただし、当社の探偵学校でも集客方法の指南はしていない為、独立開業したい方に必要な知識を全て提供できるものではありません。

独学で独立

お勧め度
勉強する男性

探偵業は特に開業の際に資格などがない為、探偵業法に基づく欠格事由に該当しなければ誰でも開業する事ができます。

その為、全くの素人が独学や思い付きで独立開業する事もできてしまうのですが絶対にやめてください

探偵の業務内容には法律を知っていないと知らず知らずの内に違法行為に該当する事もありますし、探偵を利用しようとする人の中には悪意を持った目的の方もいる為、探偵業は正しい知識で運営しなければいけません。

また、中途半端な知識や技術のまま素人探偵が運営する探偵社に依頼するお客様のご迷惑にもなります。

探偵社を信頼してお金を払って依頼する相談者様の願いに答え、頼れる存在には独学では到底なり得ません

レシピ本を読んだだけの素人が飲食店を開業するのと同じで、どう考えてもビジネスとして上手く訳がありません。

まとめ

探偵になるには色々なルートがありますが、一番王道なのが探偵社の社員調査員になる事です。

ただし、もし独立開業まで考えているのであれば調査方法だけでなく集客方法や面談の知識や経験を積む必要もある為、どの範囲まで社員に学ばせてもらえる探偵社なのかということを見極める必要があります。

全て学べる探偵社に就職できればそこで働きながら自分が探偵に向いているのかを試しつつゆっくり経験や知識を積んでいくのもいいですし、独立に特化した時間の使い方・学び方をしたいという方にはフランチャイズ加盟でノウハウや研修を受けつつ集客力やネットワークを利用するというのが一番賢い選択です。

会社員探偵や下請け探偵、独立開業後の収入をまとめた記事もありますのでご興味のある方は下記もご参照ください。

探偵の起業は儲かるのか独立開業した結果